クラウドファンディングへのご支援のお礼<2022年12月5日 追記>高木仁三郎市民科学基金 事務局長 菅波 完
高木基金は、2022年度助成事業の必要資金の内の1,000万円を目標として、9月2日からクラウドファンディングを行いました。期限の10月20日までに、514名の方から883万円あまりのご支援をいただきました(→表1)。目標金額には116万円ほど届きませんでしたが、クラウドファンディング用にDMでお送りしていた振込用紙での入金が20日以降も続き、10月27日には従来からの口座振替でのご支援もありましたので、それらを含めたご支援の総額は920万円となり、目標に近い金額となりました。みなさまからの温かいご支援に心からお礼を申し上げます。 今回のクラウドファンディングは、あらためて高木基金の助成事業の意義をインターネットやSNSなどで広くアピールし、新しい支援者を獲得することを目指しました。結果として、514名の支援者の内、243名は、これまで高木基金にご支援のなかった方でした。これは事務局として期待していた以上の成果であり、大変心強く思っております。また、このクラウドファンディングをすすめるにあたっては、助成先をはじめ、多くの方々に応援メッセージをいただき、SNSでのご紹介などにもご協力をいただきました。そのような様々なかたちでの応援・協力が、特に最後の数日の寄付金件数・金額の伸びにつながりました(→右図)。最終日は1日で193万円ものご寄付をいただきましたが、この取り組みの経過を多くの方が見守ってくださり、最後の最後まで、様々なかたちで応援してくださった結果だと思います。本当にありがとうございました。 高木基金は、従来から、年間を通じて会費や寄付のご支援を呼びかけ、それを原資として助成事業および原子力市民委員会の事業に取り組んできました。2022年度の通年の収入予算は全体で2,200万円としており、この内の1,000万円を今回のクラウドファンディングで集めようとしたものです。このクラウドファンディングの結果を含め、10月末までに寄せられた会費・寄付の総額は1,392万円となりました。 今回のクラウドファンディングで目標に届かなかった部分や、原子力市民委員会の事業費、さらに高木基金の全体的な運営経費を含め、予算の2,200万円を目指して、さらに800万円以上の会費・寄付を来年3月末までに集めていかなければならない状況です(→表2)。 毎年、会費や寄付で資金を集めながら、助成事業をすすめるのが高木基金のスタイルとはいえ、ここ数年は特に収入が予算を下回る状況が続いておりました。その中で、今回のクラウドファンディングでは、新しい支援者の広がりを実感することができました。また、ご寄付とともに寄せられたたくさんのメッセージにも大変、勇気づけられました。これを励みに、これからも積極的に活動をすすめていきたいと思いますので、引き続き、ご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 |
< 以下は9月2日のクラウドファンディング開始時のよびかけ文です。>
高木基金のクラウドファンディングにご協力をお願いいたします
高木仁三郎市民科学基金 事務局長 菅波 完
みなさまには、従来より、高木基金の活動にご理解とご協力をいただき、 心からお礼を申し上げます。
この度、高木基金では、2022年度の助成事業の原資を確保するために、1,000万円を目標とするクラウドファンディングを実施することといたしました。募集期間は、9月2日から10月20日です。
ご承知の通り、高木基金は、助成事業のための資金を、毎年、多くの方からお寄せいただく会費や寄付によって賄ってきました。
これまでは、ニュースレター「高木基金だより」とともに、郵便振替口座への振込用紙を郵送するかたちで、ご支援をお願いしてきましたが、今後は、クラウドファンディングを積極的に活用していきたいと考えております。
(高木基金として、このようなかたちでのクラウドファンディングに挑戦するのは、今回が初めてです。
なお、今回のクラウドファンディングは、クレジットカード決済か、郵便振替口座または銀行口座への振り込みのいずれかの方法を選んでいただくかたちで準備しております。)
高木基金の支援者の中には、本当にありがたいことに、2000年の設立当初から、20年以上にわたり継続して支援して下さる方も少なからずおられます。
一方で、ご高齢などを理由に退会される方もおられますので、あらためて「市民科学」の重要性を広く訴え、理解者・支援者の拡大を図っていくことが急務となっております。
また、高木基金の活動をよくご存じの方などには、「高木基金は着実に活動しているだろう」「収入は大丈夫だろう」という期待(信頼)とともに見守って下さる方もおられるかと思います。
実際には、ここ数年、会費や寄付が目標金額を下回る状況が続いており、過去には1000万円規模で実施してきた国内枠助成の予算を、2022年度は600万円に減額することとなりました。
そのような実情をご理解いただくためにも、助成事業に必要な資金を目標として掲げ、寄付の集まり具合が、リアルタイムで「見える化」されるクラウドファンディングに取り組むことにしたものです。
2022年度の国内枠助成先については、すでに、4月から募集を行い、 7月30日の公開プレゼンテーションを経て、12件の助成を決定いたし ました。
また、アジア枠の助成については、現在、応募を受け付けております。 (アジア向け募集の英文サイト)
おかげさまで、高木基金の設立から、2021年度までの助成実績は、国内枠348件、助成総額1億9,174万円、アジア枠80件、3,582万円となりました。
この助成金および、助成の実施に必要な事業費は、すべてみなさまからの会費や寄付で賄われてきました。
今回のクラウドファンディングを機に、高木基金の活動への理解者をさらに広げ、「市民科学」を助成する「市民ファンド」として、積極的・継続的に助成事業を推進していくための組織基盤の強化につなげていきたいと考えております。
ぜひ、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
また、このクラウドファンディングについて、お知り合いの方などへのご紹介など、ご協力をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。