公開フォーラムでは、合計120名の参加により活発な議論が行われました。 (当日の会場の様子) |
高木仁三郎市民科学基金(高木基金)は、NPO法人としての設立(2001年9月11日)から、15周年を迎えます。高木基金は、2000年10月に亡くなった高木仁三郎の遺産(約3000万円)を原資として発足しましたが、その後の15年間にみなさんから会費・寄付をお寄せいただき、その総額は4億2700万円を超えました。この資金をもとに、「市民科学」をめざす一般市民やグループを対象として、のべ320件、総額1億7110万円の助成を実施するとともに、核燃料サイクル政策に関する委託研究、柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会、市民放射能測定支援事業、原子力市民委員会の支援などに取り組んできました。
高木仁三郎が高木基金に託したことは、現代の科学がはらむ 「灰色の部分」 に向き合う科学者や市民を育成し、応援することでしたが、この15年を振り返ると、状況はますます厳しく、深刻になりつつあります。東京電力福島第一原発事故は、懸念されていた原発の危険性が現実になったということにとどまらず、現代の科学技術と私たち自身のありかたに関わる根源的な問題を、あらためて私たちに突きつけました。
この公開フォーラムでは、高木基金の15年間の活動を振り返るなかで、「市民科学」をどのように広げ、深めていくかを、みなさんとともに考える機会にしたいと思います。ぜひ多くの方々にお集まりいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
■開 催 日: | 2016年 9月10日(土) |
■場 所: | 主婦会館 プラザエフ (JR中央線、地下鉄丸ノ内線、南北線、四谷駅から徒歩3分) 〒102-0085 東京都千代田区六番町15 |
■プログラム: |
第一部:公開フォーラム・・・・・・・・・・・・・14:00〜17:30 9階 スズラン 1)開会挨拶・主旨説明 代表理事 河合 弘之 2)15年間の活動経過報告 事務局長 菅波 完 3)助成先からの事例報告 ・福島老朽原発を考える会 青木 一政さん ・新外交イニシアティブ 巖谷 陽次郎さん 久保木 太一さん ・貝類保全研究会 山下 博由さん <休憩> 4)パネルディスカッション 「市民科学」の役割、可能性を展望する ・パネリスト ・福島老朽原発を考える会 青木 一政さん ・貝類保全研究会 山下 博由さん ・放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会 和田 央子さん 高木基金 選考委員 小澤 祥司 理事 山下 博美 ・コーディネーター 理事 細川 弘明 5)まとめ・第一部閉会挨拶 理事 高木 久仁子 第二部:懇親会(立食パーティ)・・・・・・18:00〜20:00 7階 カトレア ・助成先・関係者等のリレートーク/メッセージ紹介など |
■参 加 費: | 第一部:無料 第二部:3,000円(飲食代) |
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■問 合 せ: |
認定NPO法人 高木仁三郎市民科学基金 〒160-0003 東京都新宿区本塩町7-7 新井ビル3階 Tel:03-3358-7064 Fax:03-5539-4961 E-mail info@takagifund.org http://www.takagifund.org |