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福島原発震災を受けての緊急助成先が決まりました。



 高木基金は、2011年3月11日の東日本太平洋沖地震によって発生した福島第一原発事故を受けて、5月9日から25日まで、緊急の助成募集を行いました。

 助成の対象は、次のような取り組みとしました。

高木基金のめざす「市民科学」の立場から、以下のいずれかに関わる調査研究
1) 福島原発事故に関わる情報収集、分析、記録、発信(とりわけ海外への発信)など
2) 福島原発事故をふまえた、今後の社会再構築やエネルギー政策に関わる調査研究

 ごく短期間の告知、募集となりましたが、全体で31件、応募総額2,577万円の応募があり、今般、選考委員会及び理事会での検討により、下記の8件に、合計500万円の助成を決定いたしました。

グループ名・代表者名 調査研究のテーマ 助成金額 備考
青木 一政さん 子どもの生活環境の放射能汚染実態調査と被ばく最小限化 100万円
脱原発東海ネットワーク・市民放射能測定センター
伊澤 眞一さん
東海地方・市民放射能測定センターの開設と食品および環境の監視 100万円
母乳調査・母子支援ネットワーク
村上 喜久子さん
母乳の放射能検査、福島原発事故による体内被曝 100万円
大島 堅一さん 福島原発事故による被害補償と費用負担 30万円  
六ケ所みらい映画プロジェクト
島田 恵さん
避難区域の人々の生活環境の変化と意識調査、六ケ所村民・青森県民の意識調査 30万円  
脱原発・新しいエネルギー政策を実現させる会(eシフト)
飯沼 佐代子さん
エネルギー基本計画の課題分析、市民版基本計画策定、社会ムーブメントづくり 80万円  
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
佐藤 大介さん
福島原発事故の全容をアジアに伝える
〜脱原発に向けたアジア連携構築〜
30万円  
OurPlanet-TV
白石 草さん
福島原子力発電所事故をメディアはどう伝えたか 30万円  
合  計 500万円  

 それぞれの助成研究の概要については、こちらからご覧頂けます。

 今年度は、従来の助成に加え、この様な緊急助成の募集を行ったこともあり、2011年9月末まで、この助成にかかわるご寄付を募集いたしますので、よろしくお願いいたします。

 これに際し、※印の3件については、助成先を指定してのご寄付を受け付けることとしました。これらの案件は、特に調査研究自体の必要資金が多額に上るもので、高木基金としても満額の助成を決定しましたが、みなさまからの指定寄付を募集し、その金額に応じて、高木基金の理事会で検討の上、助成金額の上乗せをすることととしました。この様な、「指定寄付」に応じた「助成金の上乗せ」は、高木基金としても初めての試みですが、みなさまのご理解とご支援を頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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